着付けのやり方がわからない?注意するポイントや着付けの流れなどをご紹介

着付けのやり方がわからない?注意するポイントや着付けの流れなどをご紹介

日本の伝統的な衣服である着物ですが、これは比較的特別な日に着るものというイメージがあります。そのため、どこかハードルを感じる方も多いのではないでしょうか。

しかし「せっかく日本にいるのだから着物を着たい」という方も少なくありません。今回は、着物の着付けをするうえでの注意点や具体的な着付けの方法について紹介します。

着付けは自分でできるのか

「着物を着るのは大変そう」と思っている方もいるでしょう。たしかに着物は、一般的な洋服とは違い、きちんとした手順が決められています。ここからは、着付けの基本について解説していきます。

着付けは慣れれば1人でも可能

正しい着付け方法を理解しすることで、1人で着付けを行うことは可能です。しかし、1人で帯を結ぶのはとても難しいので、周りの人に手伝ってもらいながら着付け方法を学ぶことをおすすめします。

現在は着物の着付け教室の数も増えてきているため、実践的に練習を重ねる機会も豊富にあります。独学で着付けを学ぶのが不安な方は、ぜひ検討してみてください。

決して崩したくないときはプロに任せるのがおすすめ

初心者が着付けを行った場合、着付け直後の姿は美しくても、時間が経つにつれて崩れてしまうケースが大半です。これには、着物を着る前の下準備に不備があったり、帯の締め方が甘かったりとさまざまな原因が考えられます。

着物を崩したくない大事な日や、着物を着て動き回る予定がある場合は、プロに着付けを頼むようにしましょう。着付けとセットでヘアメイクのサービスがあるサロンもあるため、全身をトータルで仕上げてくれるというメリットがあります。

着付けの前に注意すべきポイント3つ

着物を美しく保ち、美しく着るためには下準備が必要です。ここでは着物を着る前に済ませておくべきことについて紹介します。着物を着る当日に焦ってしまわないように、しっかりと準備をしておきましょう。

着る前日までに着物を日陰に干す

着物をタンスやクローゼットの中で保管している方も多いのではないでしょうか。着物にたたみじわがついていることもあるので、着る前に風通しのよい日陰で2~3時間ほど干しておきましょう。しわが取れないという場合は、生地が傷まないように当て布をしてから低温のアイロンを優しくかけてください。

着付けスペースの足元にシートを敷く

着付けを行う際、どうしても床に着物や帯が擦れてしまいます。ホコリが溜まっている床で着付けをしてしまうと、着物にその汚れが付着してしまうことになりますので、着付けスペースの下には清潔なシートを敷くようにしましょう。なお、和紙でできた衣裳敷と呼ばれるものを下に敷いてから着付けを行うという習わしもあります。

着物を触る前には手を洗う

着物が劣化する原因の1つに、汗や皮脂汚れが挙げられます。着物を長く美しく着続けるために、着物を扱う前にはきちんと手を洗いましょう。手先を清潔にすることで、着物表面の色合いや光沢を守ることができます。

着付けの流れ

ここからは、多くの着付け教室で採用されている着付け方法について解説します。

足袋を履く

意外かもしれませんが、着付けの最初に足袋を履いておくことをおすすめします。なぜなら着付けが完了した後に足袋を履くのは、姿勢がとても辛く、着崩れの原因となってしまうからです。

肌着の上からタオルで補正する

汗が直接着物に染みないように、必ず肌着を着用しましょう。また着崩れを防いだり、着物らしいシルエットに仕上げたりするために、ウエストのくびれ部分に必要数のタオルを巻きましょう。

長襦袢を着る

長襦袢とは、着物の下に着る和服用の肌着のようなものです。主に、着物が直接肌に触れるのを防ぐ役割があります。

長襦袢をきちんと着用することが着崩れ防止のポイントとなるため、着物を着る前に形を整えておきましょう。このとき、左襟が上にくるように襟を重ねてください。

着物を着る

長襦袢と同様、左襟が上になるように襟を重ねて形を整えます。そして、腰ひもを苦しくない程度に強く締めます。この腰ひもが緩いと着崩れの原因となるため、少々力を入れて締めるようにしましょう。

おはしょりを整えて伊達締めを締める

おはしょりとは、帯と平行になるように着物をたたんで着付ける部分のことを指します。このおはしょりの形によって、帯を締めたときの美しさが大きく変わります。そして、伊達締めもしっかりと締めましょう。

お好みの形で帯を締める

最後に、お好みの形で帯を締めると完成です。帯の結び方はたくさんあるので、ぜひお気に入りの結び方を見つけてみてください。

まとめ

今回は、着付けにおける注意点や具体的な流れなどを紹介してきました。着付けは慣れれば習得できるものではありますが、やはりある程度の経験を積むまではプロの着付け師に頼ることをおすすめします。

「エヴァフェイス」では、ヘアカットなどのほかに着物の着付けも行っております。お客様の持つ魅力を高められるように努めておりますので、卒業式や入学式など、着物を着る機会があれば遠慮なくご相談ください。